イジワルな旦那様とかりそめ新婚生活
桜子の事を言えないな。

桜子も妄想スイッチが入ったのか、顔がニマニマしてきた。

「刹那さんの子供なら頭も良くてきっと美形ですよ」

「なんだそれ?」

「お母さん、駄目だよ。僕がやってあげるから……なんてね。うふふ」

どんなシチュエーションで妄想しているのか知らないが、彼女はかなり楽しそうだ。

「性別も男の子で決定なのか?」

「だって、刹那さんの子供の頃見てるみたいで楽しいと思いません?」

俺の子供の頃ねえ。

あまり可愛い子供とは言えなかったと思うが……。

でも、今せっかく気持ちが浮上してきたのに、突っ込むのは良くないか。

「このお腹の中にいるといいな」

俺が桜子のお腹を優しく撫でると、彼女は頬を赤く染めながらちょっと恥ずかしそうに頷いた。
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