赤黒いバラ
描き終えて先輩に見せると、何故か笑われた。

「なんか、イケメンになってる。でも、なんか分かる。」

どこにツボに入ったのだろう。

分からないけどまあ、良かったのかな…

「あ。仲上先生こんな感じ」

見せられた仲上先生の絵はとても納得できるものだった。

「仲上先生ってよく毎日灰色のスーツだからその辺は忠実に再現したよ。」

「いつも灰色のスーツですよね。あれ、何でなんですかね?普通スーツって黒のイメージ…」

「分からない。趣味なんじゃない?まあ、似合ってるからいいと思うけど。」

確かに仲上先生はまだ小鳥遊先生より顔立ちは良いと思う。

でも、目がキリッとしててかっこいいと言うより怖い。

なんで、好きになったんだろう。

ふとおもった。
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