赤黒いバラ
封筒を開ける。

手紙を恐る恐ると出す。

劣化とかさせないためにあのとき袋に入れておいて正解だった。

袋には埃が被り、はっきりいって触りたくないくらい凄かった。

手紙を見ると懐かしい気持ちが甦った。

子供だった私。

大好きと言う気持ち。

後悔に苛まれ死にたくなった気持ちも。

すべて思い出した。

まるで記憶を取り戻すような感覚。

手紙を読み進めてみる。

……。

なんで?
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