ねえ好きって言って 【完】
美琴の気持ちには
応えられない。




「でもっ気持ち伝えれてよかった」




美琴はスッキリしたように
笑っていた。




「ごめんね、また私なんかを思い出させちゃって」

「別に、そんなことないよ」




確かに美琴を恨んだ時もあったが
付き合ってるときは
本当に好きだったし楽しかったから。




「そういえば、さっき校門のところにいた女の子って彼女?」

「いや…………ああ、俺の彼女」

「あははっ零ちゃん相当惚れてるんだね」




え?惚れてる?
そんな風に見えてたのか。




「だって零ちゃん、自分じゃ気付いてないかもしれないけど、彼女のこと思い出してるときすっごく嬉しそうにしてたよ?」

「なっ」




自分の心を見透かされたようで
急に恥ずかしくなってきた。
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