ねえ好きって言って 【完】
そういえば最近学校で
ある噂が流れているのです。




それは――




「あのっ相良くんと…如月さんって付き合ってるんですか?」




そーそれそれ。




……ってえー?!




顔を赤くさせた女の子が
私たちの元へとやってきたのだ。




ちょ、直接聞いてくる?!
しかも私、一瞬睨まれた気がする。




ど、どうしようなんて答えれば…




「付き合ってるけど」




えっ?!
思わず口に出してしまいそうだった。




零太くんは面倒くさそうに答えると
またパンを食べ始めていた。




「そ、そっか…」




女の子は顔を青ざめさせると、
どこかへと行ってしまった。




「れ、零太くん…どうしてそんな嘘…」
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