―ある日―
「いらっしゃいま…」
「すいません。竜彦、呼んでもらえますか」
「えっ!?あの…」

「おっ、めずらし。ケイが女連れだ」
「きゃっ」

後ろから急に声がして、思わず声出ちゃった……。

「竜彦」
「よっ。お前の事だから、来ないかと思ってたよ」

この人が、圭さんの言ってた知り合い?

「出来れば、来たくなかったよ」
「だろうな」
「…事情が変わってね。頼む」
「ん。頼まれた」

なんか、…この人うれしそう?
仲良さそうだけど………

「にしても、ケイが女子に優しいとはね」

「……含みのある言い方だな」

「いやいや、他意は無いですよ↑」
「………ムカツク」
「ヒヒヒッ」

年上に、タメ口………
圭さんって………

「あっ、あの……」
「お、そうだ。どちら様?」
にっこり笑う。
恐い人じゃ、無い…?
サングラス、してるけど………
……軽い、人………?

「竜彦ん家行くぞ」
「俺ん家かよ!?」
「いいだろ。一人暮らしなんだし」
「まぁいいけどねぇ」

軽く頭を掻いて。
文句言ってるのに、楽しそう。

なんか、強引??
仲良し、なんだよね……。
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