君のいいところ、1つしか思いつかない。




俺にしろよ。



アイツより、幸せにするから。












「…やっぱ何でもない」





「えー?」





紗月ちゃんの髪に、そっと触れる。



想像以上に綺麗だったその髪は、毛先まで絡まることなく俺の指を通した。






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