君のいいところ、1つしか思いつかない。



「え、」




抵抗しようとした紗月ちゃんの動きが、俺の目を見て止まった。



少し赤くなる頬に、分かってるのに期待してしまう自分がいる。






もう一度触れた髪からは、風に乗ってシャンプーの香りがした。



そっと紗月ちゃんの頭を引き寄せて、自分の唇を紗月ちゃんの耳に近付ける。






「…晴って呼んでよ」




自分でも、何をしてるのかわからない。


コントロールが効かなかった。





ただ、ビクッと肩を震わせる紗月ちゃんが可愛くて、もっと見たくて。






< 77 / 296 >

この作品をシェア

pagetop