雨木ちゃんにしては失意な恋
「働くのめんどくさいからさ、俺、死ぬことにした」
「え…」
えつこは、それを聞くと、どすどすと足音を立てて草野に近づく。
背中をひと蹴りし、Tシャツの襟首を引っつかんで、床に押し倒した。
そして馬乗りになり、草野の頬を拳で思い切り殴りつけた。
「草野は…死ぬの?」
目から大粒の涙がこぼれ落ちる。
今までだってこんなに涙が出てきたことはない。涙が次から次にあふれ出て、草野の顔にぽたぽたと落ちた。