私の横に居る人
「じゃあ、悠ちゃんは智樹の事好き?」

私はびっくりした。

「あの~、どういう事ですか?」

「俺、悠ちゃんが気になってしょうがないんだ。多分好きなんだと思う。」

いきなりの告白ですか!

私はびっくりし過ぎて、健先輩の顔から視線が離せない。

「すぐ付き合ってなんて言わない。だけどちょっと俺の事考えてほしい。」

いつもの健先輩らしくない。余計に本気が伝わる。

「響子先輩は…」

「断った。それが俺の今の正直な気持ちだから。でも下手に優しくするより良いと思うぞ。これからもこの関係さ。」

それだけ言うと、健先輩は海へ戻って行った。

それから帰るまで、健先輩はいつもの学校での感じに戻った。

太陽みたいないつもの先輩に-。










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