私の横に居る人
とても感謝している。

そして響子先輩は誰の目も気にせずに、健先輩にあれやこれやとアプローチ。

健先輩も最近はそれを楽しんでいるように見える。

そして私と智樹先輩はというと…。

相変わらず一緒にバイトに行き来し、週に何回かは家で智樹先輩は夕飯を食べていく。

少し変わったと言えば…、土日のどちらかは一緒に居る事が多くなった。

遠出をする事もあれば、ただお茶をしに行くだけの事も。

でも付き合っているわけではない。

お互いにそんな様子も言葉も出さないで続いている関係。

「それは付き合ってる状態とどう違うの?」

麻帆はそう言うけど、私にもよく分からない。

「今はそれでいいとお互いが思っている間は、このままなんじゃない?」

「ふ~ん、智樹先輩も何考えているんだろうね。」

麻帆は首をかしげている

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