私の横に居る人
「悠ちゃん、智樹の事よろしくね。」

寛人先輩が私に笑いかける。

「それにしてもじれったい二人なんだから。絶対両思いなのにどっちも動かないんだもん。智樹先輩、悠を泣かさないで下さいね。」

麻帆は智樹先輩を見つめた。

「やっと手に入れた大事な彼女だよ。そんな事するわけないじゃないか。」

彼女か…、何だか嬉しいようなくすぐったいような。

ましては智樹先輩の口から言われるとくすぐったい。

「このまま4人で食事に行こうか。」

そんな寛人先輩の言葉に予定変更。

ファミレスで麻帆と寛人先輩に根堀葉堀聞かれる。

麻帆の追求はなかなか厳しい。

その度に二人で顔を見合わせて笑う。

でも何だか恥ずかしい。

その後部屋へ帰ると、私は麻帆に耳打ちされたことを思い出して、顔が赤くなった。
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