私の横に居る人
「今日は智樹先輩の家に泊まるの?がんばってね!」

そうなんだ、あんなメールを打ってきたお母さんの居る家には帰れない!

帰ってきた理由をお母さんに聞かれる方が厄介だ。

「シャワー浴びておいでよ。もちろん泊まるよね?」

私はドキッとした。

頭では分かっているんだけどね…。

「それとも帰る?」

寂しそうに先輩は私の顔を覗く。

「せっかくご両親の許可があるのになぁ。」

「私…、泊まらせてもらって良いですか?」

思い切って言うと、先輩にふわっと包まれた。

「良かった~。俺、悠を俺のものにしたい。朝まで寝かせてあげられないかもしれないけど良い?」

それって…。

でも思いが通じた恋人同士なんだから当たり前なのかな?

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