私の横に居る人
そのあと、お父さんの事やいろんな話をして、私は家まで送ってもらう事になった。

「石野さんは会社から帰って来てるかな?もし良ければ挨拶していこうかな?」

斉藤先輩は、私を見た。

どうやら私にそうしていいか聞いているかのようだった。

「見てきましょうか?」

ちょっと恥ずかしかった私は、慌てて家の中に入って行った。

「お帰り。夕飯は?」

お母さんがキッチンから出てきた。

「それよりお父さん帰ってる?お客さんなんだけど…。」

「いるわよ。お客さんって?」

お母さんは玄関の方を伺いながら聞いた。

「斉藤さんってお父さんの会社のバイトさん。」

するとリビングからお父さんが出てきた。

「何で斉藤君が悠と一緒なんだ?とりあえず入ってもらいなさい。お母さん、夕食に誘っても大丈夫か?」
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