私の横に居る人
「それは一緒だよ。俺達も一般教養に文学系を選択するだろ?文章が理解できるセンスがあったら、工学部なんて来ないって。」

豪快に笑う小野田先輩。

「でも文学は、しょせん日本語で国語ですよ。普段使ってる言葉じゃないですか。」

麻帆の言葉に、悠はうなづく。

「それは文学が分かる人間の言葉さ。何の授業を選択したの?」

「私は寛人と化学系を。」

「それはお熱いことで。悠ちゃんは?」

「私は生物系です。」

「そうかぁ、俺は物理系と化学系。」

確か理系は自然科学系を2科目選択だったよね。

そのかわり私達文系は文学系を2つ選択した。

「さすが理系ですね。」

思わず尊敬!私には物理という選択は初めからなかった…。
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