私の横に居る人
あんまり言うから、他の先輩達がからかっていたわ。

そんなに悠の事が気に入ってるなら、今すぐ帰って告白でもして来い!
なんてね。」

「やだぁ、健先輩もいつものノリで言ってるだけなんでしょう?」

私は笑いながら言った。

「健先輩だから、みんなにはうまくごまかしていたけど、どうかな~?案外本気かもよ。」

面白い物を見るかのように、眼をくるくるさせる麻帆。

私は話題を変えようとした。

「休み中もバイトが出来たから、夏は大丈夫かも。」

でもこれが墓穴を掘った。

「智樹先輩もバイトに出ていたんでしょ?何で旅行キャンセルしたんだろう?」

「寛人先輩に聞かなかった?実家に帰るって言ってたよ。」

「でも旅行をキャンセルするほどだったのかな?寛人も少し実家へ帰るのをずらせば大丈夫だったんじゃないかって言ってたよ。」

「それは特に言ってなかったけど…。」
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