私の横に居る人
「麻帆!あれ??」

麻帆の横にはニコニコ笑う寛人先輩の顔。

「すぐそこに居たみたいで、合流したの。」

「やだぁ~。私お邪魔じゃん。」

私は思わず、大きな声を上げた。

「とんでもない。いつもの事じゃない。悠ちゃん、合格おめでとう!2人が後輩になってくれてうれしいよ。」

いつもにこにこ麻帆の隣で笑っている寛人先輩。

寛人先輩はこの大学の在学生。確か経済学部だったはず。

「そういえば、寛人先輩は旅行研究会って知ってます?」

さっきの男の人が言っていたサークルについて聞いてもみよう。

「知ってるもなにも俺が入っているサークルだよ。2人を誘おうと思ってた。」

「実は、さっき男の人に声をかけられて…。」

「誰だろ~?」

「確か小野田…」
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