わたがしとキス

学校祭




「えーもうすぐ学校祭だ_____」


じりじりと太陽の光が眩しくて、

なまぬるい風が髪の毛を揺らす7月中旬。

LHRの先生の話すら耳に入らないくらい...だるい。


んん...こんなにだるいの久しぶりだ、なんだか気持ち悪い。


「先生...」


あたしは小さく手を上げて保健室に向かった。



『ガラガラ...』


保健室のちょっと重たい引き戸を引いても....あれ、


いつもは『美月さんどうしたの?』って優しく迎えてくれる先生が

今日は不在みたい。


ホワイトボードに目を向けてみれば、

『職員会議11:00まで』と丸みを帯びた字で書いてある。


まだ10:00になったばかりだし...仕方ないからベッドで寝てよう。


重い足取りで一番奥のベッドにたどり着くとカーテンを開けた。


『シャッ...』

「おっおい...」
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