わたがしとキス
♪ももかside♪
「ももかちゃん!買出しお願い!」
はい!と渡されたメモにはぎっしりと必要なものが書かれていた。
「あーでもまって、これ1人じゃきついよね」
学級代表のユキちゃんがそう言って顔をゆがめる。
「いや!あたし1人でも「俺も行くよ」
あたしの言葉を遮るように近寄ってきたのは
クラスでまだほとんど話したことのない一ノ瀬くん。
「じゃあ一ノ瀬君もよろしく!」
「貸して?俺持つよ」
最初に買った重たいペンキの入った袋をあたしの手からさっと
とると少し前を歩き出した一ノ瀬君。
そう、今は真夏の一大イベント学校祭の準備期間中。
優しいな...なんて後姿を見てると
「美月さんてさー」
「あっはい!?」
突然歩くスピードを落として
あたしの横に並んだ一ノ瀬君。
...背高いな、柏木先輩と同じくらい。
それにさわやかで、世間で言うイケメン。
「美月さんて彼氏いる?」
「へ?い、いないよ」
「へー、そうなんだ」
「うん...」
「じゃあさ」
いきなり足を止めて、
真剣な眼差しであたしを見つめる。
「学校祭の1日目の自由時間、一緒に回ってくれない?」
「えっ!?」