GET!~アイツを振り向かせたい気持ちは120%~
まぁ、この会話が日常茶飯事で、周りの奴等は見慣れている光景らしく。
「またお前ら言い合ってんの?」
「毎日仲いいよね~」
席が近い奴等が笑いながら俺達を見る。
「ちょっと!仲良いんじゃないの。コイツが!快二が喧嘩ふっかけてくんのっ」
「お前が構って欲しそうだから、仕方なく相手してやってるだけだ」
「そんなこと一言も頼んでないしっ」
「そんな意地張んなって」
「はぁー!?」
そして再び威嚇し合う俺達。
「お前ら見てて飽きないよ。もう付き合っちゃえばいいのに~」
誰かが言ったその言葉。
これは何度も言われたことがある言葉。
「コイツと付き合うなんてごめんだよー。上手くいかなそうだし、第一付き合うことすら考えらんない!」
そして、城薗のこの言葉も何度も耳にしている。
これを聞いて、俺はいつもダメージを受けてしまうわけだ。
きっと、周りの奴等は俺の恋心に気づいているはず。気づいていないのはこのバカだけだろう。