GET!~アイツを振り向かせたい気持ちは120%~



「な、何言ってんの……今、快二にはやったじゃん」


胸がドキドキいってる。


いつもと違う快二にドキドキする。


「……それがいいんだよ」


「いや、これは」


「本命だろ?」


上手く言葉が出てこない。


何が言いたいの、快二。


「はぁ……気づけよ」


「き、気づけって何に?」


分かんない。


だけど、この胸の高鳴りは何だろう。


この快二のバツが悪そうな表情は何なの?


でも、次の言葉があたしの頭の中を真っ白にさせた。






「俺、お前が好きなんだよ」


時計の針の音がすごく大きく聞こえた。


ビックリしすぎて、息をするのも忘れた。


「入学してからお前のこと好きだった。お前、准のことでいっぱいで、全然気づかねーもんだから、いっつもイライラしてた」


「いや、待って。え?快二があたしを好き?え?どゆこと?」


頭の中はパニック状態。うまく整理がつかない。


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