GET!~アイツを振り向かせたい気持ちは120%~
「ずっと言えなかったけどさ、アイツじゃなくて……もう俺にしろよ」
あたし、快二に告白されてんだ。
え……何て言えばいいの?
何を言えばいいの?
ガタッ
そこへ誰かが教室に来た音がした。その主は……
「し、志摩っ」
タイミング悪すぎだよ。
志摩がバツが悪そうな顔をする。
「ご、ごめん。来るの遅いなって、思って来たところだったんだけど……」
あたしが待たせていたけど、今はそんなことも考えられないくらいに頭はフル回転してる。
だけど、この場にはいられない。
「かっ、帰るっ!」
快二の手を振り払い、志摩が呼び止める声も無視して、靴箱へ一目散に駆け出したあたし。
「なんで……意味分かんないよ……」
靴箱に寄りかかり、ポツリと呟く。
応援してくれてたじゃん。
頑張れって言ってくれてたじゃん。
ねぇ……快二。
明日からどんな顔して会えばいいの?