GET!~アイツを振り向かせたい気持ちは120%~
「快二、一緒に帰っていーか?」
そこへ准が現れた。
「お、おう。帰ろうぜ」
変なの。
いつもは何も言わないで一緒に帰っているのに。
……変なの。
「あれ、オリオン座かな?」
駅まで重い足取りで歩く俺の隣で、夜空を見上げて呟く准。
「んーあれは飛行機のライトだな」
一人言なのか俺に言っているのか分からない。
でも、ただ1つ言えるのは、准が俺に何かを言いたがってるんじゃないかってこと。
冷たい風がスッと頬に触れる。
俺の口が静かに動く。
「……あのさ」
「ごめんな。さっきの、見るつもりはなかったんだよ」
俺が話すより前に准が言葉を発した。
「別に、お前に聞かれてやばいことは何もないんだけど」
だって、准に城薗に告ること言ってたし。
「まさか、お前の告白現場に居合わせるなんてな」
「俺も。うっわー、今になると超恥ずかしっ」
なぜか、イキナリ火照ってきた俺。