GET!~アイツを振り向かせたい気持ちは120%~
学校指定のジャージを着て、アップしてるだけなのに、キラキラして見える。
目立つ存在でもない、かと言って地味でもない志摩。
「奈央ちゃんの目に映る志摩くんって、よっぽど美化されてるんだね~」
雪がいちごみるくジュースを飲んだ後に呟く。
「もー雪ぃ?」
「えへへ、ゴメンって。でもさ、いまだに分からないんだよね。奈央ちゃんが志摩くんに惚れた理由~」
そう言った雪の視線の先では、両校の野球部が中央に集まり挨拶をして、練習試合が開始したところだった。
あたしが志摩に惚れた理由。
そんなの今のあたしも分からないし、納得できていない。
だって、最初は志摩のこと、頼りない弱そうな男ってイメージしかなかったもん。
高校に入学して半年くらい経った頃、たまたま快二に忘れ物を届けるために、野球部のいるグラウンドへ行ったんだ。
『誰かに用ですか?』
その時に、初めて志摩と出会った。今よりまだ着ていたジャージは大きく見えて、顔つきも幼かった志摩。