GET!~アイツを振り向かせたい気持ちは120%~



『あー、快二に忘れ物を』


『わかりました。呼んでくるので、ちょっと待っててください』


『いや、コレ渡してくれるだけでいいので』


忘れ物はTシャツとタオル。急いで教室を出て行った快二は、机の上にこの2つを忘れていたのだ。


『はい、分かりました。』


そう言って、あたしから忘れ物を受け取った志摩は、ニコッと笑った。それ見てさ、ときめきとかよりも、可愛い顔して笑うんだなって思った気がする。


『名前はなんて言うんですか?』


ほんの一瞬だけ、自分に気があるのか!?と勘違いをしたけど、誰からの届けかを伝えるらしく志摩は聞いたのだった。


『城薗です』


それから、野球部のいるグラウンドの前を通るたびに、自然と志摩へ目が行くようになった。


マネージャーとして、部員にボトルやタオルを配る姿。スコアボードを置いて練習に参加する姿。丁寧にグラウンド整備をする姿。


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