GET!~アイツを振り向かせたい気持ちは120%~
でも、練習に参加しても空振りが大半で、ボール拾い中に、ボールが志摩の頭に直撃してるのも何度か目撃して笑ったな。
ちょっと抜けてるけど、何事も一生懸命に取り組んでて、マネージャーとしての役目がすごく合ってて、気がつけばいつも志摩のことを目で追ってた。
快二繋がりで廊下で会って話をするようになって、志摩との絡みが多くなった。
同時に、志摩といるとドキドキするようになってたんだ。
「しーみーず!ファイ!」
梅雨時期の6月にしては晴れた空。グラウンドで見慣れた野球部……アイツが戦っている。
ドキドキ、ドキドキ。
どちらも点を許さない試合にドキドキ。
熱い眼差しのアイツにドキドキ。
それと、差し入れを渡せるかなっていうドキドキ。
「よーし!休憩!」
お昼。どちらも点は動かず、0対0のまま午前中は終わった。
「奈央ちゃん、ご飯にしよ~っ」
雪がカバンから大きめのお弁当箱を出す。お互いに作ってきたお弁当を披露するあたし達。