GET!~アイツを振り向かせたい気持ちは120%~
『それに、快二のサポートもな?』
『俺の?』
『快二さ、なっかなか周りととけ込めねーから、俺がいないと寂しいだろ?』
ケラケラ笑った准。
入部してから周りよりも上達が早かった俺は、先輩達から良くは思われていなかった。
お前だけ試合出れんだ?とか、調子乗んなとか。別に調子乗ってるわけでもなく、ただ野球が好きで野球をしていただけなのに。
でも、そんな俺の傍にずっと一緒にいてくれたのが、准だった。
俺より野球が下手ってのは目に見えて分かっていたけど、それでもアイツなりに努力していた。准が野球を好きなのは、誰が見ても分かるくらいに。
そんな准が野球を辞めないで、マネージャーとして部にいることにホッとしたのを覚えている。
「おーい、かーいじー」
突然准から名前を呼ばれて、ハッと我に返った俺。
「何か考え事でもしてた?もうすぐ駅着くぞ?」
「お、おう」