蟲狩り少女
せめて海の家の中へ連れていかないと。


そう思い、速足で歩く。


そんなあたしたちの後ろでさっきの2人の笑い声が聞こえてきた。


かなりアルコールを摂取したのだろう、その声には周囲を気にしている様子がうかがえなかった。


あたしはグッと奥歯を噛みしめてその声をきいていたのだった。
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