蟲狩り少女
その瞬間だった。


清野光磨の頬が赤くなった。


「べ……別に……」


そう言い、そっぽを向く。


あれ?


あたし変な事言ったかな?


「俺のこと、光磨でいいから」


「え?」


「光磨って、呼べばいいから。だから……俺だけ里音って呼んでもいい?」


赤い顔をしたままそう言ってくる清野光磨に、なんだかつられて頬が赤くなってしまう。


「い……いいよ」


「り……里音ってさ、実は可愛いよな」


「へ……!?」
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