無口なキミと同居します。
遠野になんて緊張しないで、わたし。
おねがい。
「………っ、」
「……元気なのは嘘でしょ」
ぐいっとわたしの顎を遠野は持ち上げた。
少し冷たいあの体温が伝わる。
なにすんの…?!
心臓がドキドキバクバクいってる。
うるさい、黙って。
彼との距離、30センチ以下。
どうしよう、どうしよう…、顔が熱い。
「ね、ねぇ……っ」
掠れたわたしの声も、彼は無視する。
だめだ、死んじゃいそう。