無口なキミと同居します。



「……っ、」


「……あつ」



こつんっと、彼はわたしのおでこにおでこをくっつけた。


別に違うことを期待してたわけじゃない。

ちょっとホッとなんかしてない。





…けど、

意外にも顔の距離が近かった。




今も。




「……今日は寝て」



至近距離で聞こえる遠野の声と、

おでこから感じる彼の温度が、わたしをすっごくドキドキさせる。



なんなの、ほんと。





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