無口なキミと同居します。
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「…ってことでね、柏野先輩と映画行くことになっちゃった」
「それは急展開ね」
教室に戻ってスマホをいじりながらお弁当を食べている蛍の元へ向かった。
もちろん彼女にこの話を聞いてもらうために。
「…どうしよう」
「どうしようもなにも、行くんでしょ」
行くのはもう自分で決めたからしょうがないとは思うけれど、やっぱり悩むものなのだ。
柏野先輩といえど先輩。
しかも普通に部活の先輩とかではなく先輩。
いきなり映画とか思い切りすぎたかな…
しかもしかも!
それは2人っきりで行くということで。
「蛍ぅぅ…」
「いや、なんでよ」
蛍、今日も相変わらず冷たいね。
真面目にこっちは悩んでるのにかなりドライだよね。