シンデレラに恋のカクテル・マジック
「これをもちまして、本年の商店街サマー・フェスタ、パフォーマンスの部を終了させていただきます。お客様には引き続き商店街でお買い物をお楽しみいただければと思います」
司会のアナウンスが終わり、フェスタの終了を惜しむような長い拍手が消えたが、イベント広場にはまだフェスタの余韻と夏の熱気が残っていた。
ざわざわと歩き始めた観客に混ざって、キャスター付きのバーテンダー・バッグを引く永輝とともに、菜々も商店街を出口へと向かう。
「菜々ちゃん、疲れただろ。うちで何か飲んでゆっくりしようか」
「はい」
それに新しいバーテンダーの制服に着替えなければならない。
いつもより人の多い商店街を通り抜けると、商店街とは対照的な静まりかえった歩道と車道が延びている。サンドリヨンを目指して歩きながら、菜々はだんだん寂しい気持ちになっていた。
(サマー・フェスタが終わったら、今までみたいにプライベートな時間に永輝さんに会えなくなるんだ……)
それはイヤだ、と思った。薫にはショーを成功させたら二人の仲が近づくかも、と言われたが、菜々の横を歩く永輝は、いつもと変わらない落ち着いた表情をしている。
(永輝さんにとったら、フレア・ショーの一つが終わった、ぐらいの感覚なのかな……)
司会のアナウンスが終わり、フェスタの終了を惜しむような長い拍手が消えたが、イベント広場にはまだフェスタの余韻と夏の熱気が残っていた。
ざわざわと歩き始めた観客に混ざって、キャスター付きのバーテンダー・バッグを引く永輝とともに、菜々も商店街を出口へと向かう。
「菜々ちゃん、疲れただろ。うちで何か飲んでゆっくりしようか」
「はい」
それに新しいバーテンダーの制服に着替えなければならない。
いつもより人の多い商店街を通り抜けると、商店街とは対照的な静まりかえった歩道と車道が延びている。サンドリヨンを目指して歩きながら、菜々はだんだん寂しい気持ちになっていた。
(サマー・フェスタが終わったら、今までみたいにプライベートな時間に永輝さんに会えなくなるんだ……)
それはイヤだ、と思った。薫にはショーを成功させたら二人の仲が近づくかも、と言われたが、菜々の横を歩く永輝は、いつもと変わらない落ち着いた表情をしている。
(永輝さんにとったら、フレア・ショーの一つが終わった、ぐらいの感覚なのかな……)