俺様な君を振り向かせてみせます!
「てかそれよりも早くしないと暗くなるから帰ろうぜ」



「うん」



そして下駄箱に行き靴を履いて学校を出た。


「………」



「………」



二人で帰っているというのに二人ともずっと黙ったまま歩いていた。


色々話したいこととか聞きたいことはあるんだけど、この空気じゃ少し話しづらいんだよね。



せめて絢斗がなにか話してくれたら私も話せるんだけど……。



そして私の家に近づいてきた時ずっと黙っていた絢斗が口を開いた。



「なぁ、立花って俺のどこが好きなの?」


「えっ」



普通そんな恥ずかしいことをさらっと答えられないでしょ。







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