ひねくれ作家様の偏愛
毎日、ジーンズで出社だし、髪は面倒だから常にショート。
メガネは大学時代から同じものを使ってるので、流行とは違うタイプの黒縁メガネ。
コンタクトは乱視矯正がうまくできないタイプらしくて、疲れるから滅多なことじゃない限り使わない。

パンプスなんか就職活動時の一足しか持ってないし、デートに着ていけそうな服も一枚たりとてない。

合コンの話なんてきたこともなければ、婚活の予定もない。

そして、これらすべてに今のところ興味なし!

……このまま独身でもいい。
今は仕事が忙しいから、考えるのは放棄ということで。


そんな干物編集者の私は、唯一言うことを聞かない作家との『打ち合わせ』を終え、只今無事帰社したわけ。


もう、どっと疲れる。
海東くんと話すと。

私と彼の年齢差が4歳あるというのが問題なのではない。
問題があるとしたら彼の性格だ。
< 10 / 274 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop