笑えるサンタ
売れない脚本家
今日は舞台の千秋楽。
客として観れて、作り手として観れる。


脚本家の醍醐味だ。

笑い声が爆発して
皆が満足そうに帰って行く。
素晴らしい瞬間だ。


僕は、よくナルシストと言われる。

うん、大いに結構。

こんな素晴らしいコメディ作家は居ない。

と、自信だけはある。

だけれど、世間の評価は厳しい。


うん、それも知ってる。

しかし僕を信じてあげられるのは、僕しかいない。

自分を信じていない人間を他人に信じてもらうなんて無理だ。
それが僕の信条だし、座右の銘だ。他人に信じて欲しければ自分を信じろとね。


僕は最高のコメディ脚本家だ。

世の中に二人と居ない逸材。

だけど

売れないコメディ脚本家。



この時間が、
売れない脚本家でいれる時間が


大好きだ。


僕は幸い周りに恵まれている。

だから本当に幸せな時間を過ごしている。

毎日好きな事をやってられるんだから。

本当に感謝してる。

特にこの
自分が書いた作品の
千秋楽は大好き。

何度も来てくれた人や
噂を聞いて慌て来てくれた人。

色んなお客さんが

色んな目線で

僕の作品を見てる。


考えただけでワクワクする

子供の頃の

イタズラを仕掛けた直後みたいな

胸が踊る感覚。

何にも変
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