深夜26時はキミと一緒に、
浴室は屋根が高く広々としていいて、窓の外は緑が広がっていた。

「すごいですね...!これ。」

「ああ、そうだな。」


木製の湯船の縁からは贅沢にも湯が溢れかえっている。
湯は少しだけ白濁していた。

これ以上湯が溢れないようにと、そっと湯船に入る。

「ぅ、ぁあ〜!これはまた....、

「いい湯だなぁー!!!」

「ちょっと、俺の言葉を取らないで下さいよぉ。」

なめらかな湯が体をまとい、肌がスベスベ潤う。

ああー、生きててよかったー。

温泉には中々入る機会がないので、久しぶりの感覚に心が躍る。

「こーいうのってさぁ、教師やってると忙しくて来るコトないからな〜。」

「ほんっと、そうですよね。疲れがとれます。」



しばらくすると、小田先生が口を開いた。

「...なぁ、早乙女先生ってさぁ。」

「?何ですか。」

少し間を置いてから、小田先生は小声で呟いた。


「...好きな人とかいるワケ?」
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