深夜26時はキミと一緒に、
***



「おーい!!早乙女先生〜!」

部屋にチェックインして廊下に出ると、背後から自分を呼ぶ声に振り向く。

「小田先生......?」

「お前、風呂まだだよな?」

「ぇ?ええ、はい。」

曖昧に返事をしたが、よく見ると息を上げてこちらに走ってきた小田先生は、腕に着替え束をぶら下げていることに気づく。

...まさか、

「よっしゃ、決まり。じゃぁ、行くか!ここ露天だし、サウナもあるぞ。」

やっぱりか...。
正直言って丁重にお断りしたいが、立場的にそうする訳にも行かない。

「はぁ。じゃぁ俺、束持ってくるんで。」

「おう。」

威勢よく返事をした小田先生に俺は頭の中に「?」がたくさんあった。

あれか?
裸の付き合いで仲良くなろうっていう魂胆なのか...??

よく意図が分からないが...。


相変わらず小田先生は読めない。
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