君のために歌う歌


「じゃあそろそろ終わりにして、マックにでも行こうか。」



宙子は軍手を外し、土を落としながら言った。




「賛成賛成!ランランルー!!」




郷愛はランランルーの動きつきで立ち上がった。




「お前ら夕飯の前にカロリー取ってると太るぞー」




高橋はそんなことを言いながら立ち上がると腰に手を当てぐぐぐっと後ろに反った。



「高橋おっさんみたい。」



宙子が笑う。



「マッシュロキノン男子への道は遠いな。」




郷愛はわざと冷たい目をして言った。




「お前らが子供だからなーおじさん疲れちゃうよ。」



高橋は二人の嫌味を受け流しながら伸びをした。



郷愛と宙子も、よく考えたら自分たちも体が凝っていることに気づき、顔を見合わせると。んーっ、と伸びをした。



伸びをする3人と、伸び始めたひまわりは夕日を浴びて花壇の前の駐車場へ長い影を落とした。




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