君のために歌う歌
会場が真っ暗になり、歓声と拍手が観客から湧いた。
「始まるよ!」
郷愛が言った。
パッとステージが照らし出される。
ベースを持ったお兄さんと、キーボードのお姉さんの二人組だった。
(ち、近い……この人達のファンの皆さんごめんなさい……)
宙子はそんなことを思いながら、眼前で演奏して歌うお姉さんにドキドキしていた。
♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪
正直に言うと、歌も演奏もそれほど上手くはなかった。
しかし、楽しそうに、精一杯に歌うその姿は何か心にくるものがあった。
(上手ければいいってものでもないんだな。)
宙子は、これがライブなんだ、としみじみ思った。
「ありがとう!最後まで楽しんでいってください!」
お姉さん達は手を振りながらはけていった。
宙子は精一杯の拍手を送った。
会場は暗転すると、また薄明かりになり、当たり障りないBGMが流れ出した。
「始まるよ!」
郷愛が言った。
パッとステージが照らし出される。
ベースを持ったお兄さんと、キーボードのお姉さんの二人組だった。
(ち、近い……この人達のファンの皆さんごめんなさい……)
宙子はそんなことを思いながら、眼前で演奏して歌うお姉さんにドキドキしていた。
♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪
正直に言うと、歌も演奏もそれほど上手くはなかった。
しかし、楽しそうに、精一杯に歌うその姿は何か心にくるものがあった。
(上手ければいいってものでもないんだな。)
宙子は、これがライブなんだ、としみじみ思った。
「ありがとう!最後まで楽しんでいってください!」
お姉さん達は手を振りながらはけていった。
宙子は精一杯の拍手を送った。
会場は暗転すると、また薄明かりになり、当たり障りないBGMが流れ出した。