君のために歌う歌
「それはさておきさ、私キモいじゃん?それに対してニコッ!だよニコッ!」



郷愛はクシャっとした顔で笑った。



「彼は男が出来てるね…そ、れ、に、だよ?」



「何まだあるん?」



高橋が聞く。



「昨日彼は、宙子と一緒に相合傘で帰った…その上」



「何お前イケメンと相合傘で帰ったのか!?」



高橋が郷愛の言葉をさえぎり、宙子を振り返る。



「まぁね」



宙子は苦笑いで答えた。



「お父さん聞いてないわよ!!」



「なに、おネエのお父さんなの?」



「シャラァァアップ!!!」






郷愛が二人の茶番を止めた。



「私のイケメン論を聞いて!また机の上に立つよ!!」



謎の脅しつきで。
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