病むほど君に依存してる
「さあ？俺はただ、１秒でも長く瑞季の傍にいたいだけだから」


　そういう言葉は、未来の恋人さんや婚約者さんに言ってください。


「でも、いくらなんでもそれはダメ！両親だって反対するだろうし……」

「じゃあ、賛成してもらえばいい」


　簡単に言うけどね……普通のご両親は大反対するものなんだよ？「けしからん！」とか言って。

　いくら相手が瑠珂くんでも、やっていいこととやっちゃいけないことがあるんだから。


「それに、百歩譲って両親が賛成したとしても、私は嫌だよ。瑠珂くんと一緒の家に住むの」

「なんで？」


　ムッと、不機嫌そうな表情で聞かれる。


「だって恥ずかしいし……何より、私達はただの幼馴染みなんだよ？恋人じゃないのにそんなこと、出来ない」

「なら、恋人になろ」

「っ、軽く言わないでよっ！」


　一緒に住みたいから恋人になるって、色々と順序がおかしいよ……。

　両想いになって、恋人同士になって、仲を深めあって……そこで初めて一緒に住むんじゃないの？そういうものじゃないの？

　人生を左右するような重要なことを、そんなふうに軽く、さらっと言わないでよ……っ。
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