大嫌いな幼なじみと再会した場合。




よし、この十字路曲がったらあと5分だ!


角を曲がろうとしたとき、

左から直進してきた自転車にぶつかりそうになった。




「すっすみません…」


「あ、恵麻じゃん。」


「え…」



うわ。

また会っちゃった…。




なんか緊張する……



「おはよ。」


「はよー。」



幼なじみの真田 葵は少し上機嫌で笑った。




ん?

なんで機嫌いいんだ?




「真田、これからどこ行くの?」


「ん?学校。バスケの練習試合。」


「はぁぁ!?」


「お前、なんて声出してんだよ。おっさんかよ。」


「いや、そんなことどうだって…!

まさか、スケットってあんたのこと!?」


「そ。

なんだ、知ってるんだと思ってた。」




知ってるわけないでしょ!


知ってたら行かない!!







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