夜ー闇に隠された瞳の奥ー
そのため息を拾ったものがいた。
「なんだそのおーきなおーきなため息。やめろよ〜。この家の雰囲気が悪くなる〜」
「……………尚夏」
「やっほい、どったの?誠」
尚夏だ。
尚夏は喋りながら俺に近づいてきた。
「なんでもねぇよ」
「まぁ予想はつくけどな」
わかってんなら聞くなよ。
「そりゃバレんだろうな。何年も一緒にいる"家族"なんだからな」
しかも、全部聞いてやがったのか。
チッ。
胸糞悪ぃ。