夜ー闇に隠された瞳の奥ー



なんか、眠いなぁ。

とか思ってたら、意識を手放した。





ーーーーー


「…………ずな、みずな!起きてみずな!」

………ん?

「…………あれ、」

私、寝たんだ。

「ほら、行ってるから来てね!」

龍太はそう言っていつの間にか着いたらしいファミレスに入っていった。

「…………いててて……」

またカラコンしたまま寝ちゃったよ。


「おい」

……!?

「人に寄りかかってんだよ。どけ。」


なんと、私は何様総長様夏様に寄りかかって寝てたのか?

「…………ご、めん」

私はそう言って体制を整えた。


「行くぞ」


夏はそう言って車から降りた。

「…………おい、行くっつってんだろ」

私がなかなか降りないからか、夏がイラついてきた。

「…………行かないよ」

そう。私は食べ物屋さんなんて嫌いなんだ。

いや、食べることが嫌いなのかもしれない。

あの日から、食べ物が喉を通らない。

「は?何言ってんだ?」

「俺は、食べないから」

「は?」

「行っといで」

私は諭すように夏に言った。

つもりだが、

「なに訳ワカンねぇ事言ってんだ?馬鹿じゃねぇの?行くぞ」

夏には伝わっておらず。

車から引きずり降ろされた。

「あ、ありがとうございました。」

運転手さんにお礼を言った。

すると運転手さんは微笑んだ。

ので私も微笑み返したら…

「何してんの、にやけててキモい。」

夏にそんなことを言われた。

はい、黙れ。

失礼な奴。

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