夜ー闇に隠された瞳の奥ー


「なんか食え。金なら気にするな」

夏が言う。

「金とかじゃない。ただ、食べないだけだ。」

「だからこんな細くてヒョロヒョロなのか!」

龍太が言いながら私の腕を掴んでくる。

「ヒョロヒョロじゃない」

「いや、どう見ても触ってもヒョロヒョロ」

見ても触ってもってキモい。

「てか、女みてぇ。まじで男?」

「龍太」

「悪りぃ」

龍太が私にベタベタ触ってたら夏が止めさせた。

「みずな、食え」

まだ言うか。

「しつこい。みんなで、食べな」


私が少し強く言ったら、それ以上なにも言わなかった。


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