私の仕事と結婚
15
それから3か月後、私は予定通りすべての仕事を引き継ぐと、会社を退職する。

ついにこの日がやってきた。

お昼過ぎまで関連会社や会社内の他の部署等々、お世話になった人に挨拶を終えた。

夕方から自分のデスクの周りを片付けて、あとはここで挨拶をして帰るだけ。

「寂しくなるな。」

横山さんが定時になると、私のところにやってきた。

「本当にお世話になりました。横山さんには、どれだけお礼を言っても足りません。」

「お疲れ様でした。桜井さん。」

いつの間にか松島君もそばに来た。

そこへ花束を持って現れた美奈。

「これ、みんなから。」

そう言って渡されると、その場にいた人達も立ち上がって拍手してくれた。

「あとは任せてね。」

美奈は横山さんと組むことになった。
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