私の仕事と結婚
その瞬間、はっとする野崎さん。

「そうでしたか。良かった。」

「どうかしたか?」

横山さんが戻ってきた。

不思議そうに私達二人を見る。

そしてにっこり笑うと、こう言った。

「野崎さん、桜井は仕事仕事ばっかりですから、上手に息抜きをさせてやって下さい。」

それに同じようににっこり笑った野崎さん。

「そのようですね。私で良ければ。」

「よろしく頼みますよ。では今日はこの辺で。桜井、行くぞ。」

「あっ、はい。では野崎さん失礼しますね。」

何となく男同士の雰囲気に入りきれない私は我に返ると、野崎さんに頭を下げた。

車に向かって行く横山さんを追いかけようとすると、野崎さんに腕を取られた。

「桜井さん。」
< 48 / 159 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop