私の仕事と結婚
お互いスーツではなく、私服。

典弘はポロシャツにジーパン姿。

やっぱり若いな。

「へぇ~、可愛いじゃない。」

にっこり笑う典弘。

「たまにはこういう格好もするのよ。」

同じようににっこり笑い返す私。

急にだまって赤くなる典弘の顔。

「私、なんかおかしな事を言った?」

不思議そうに典弘を見る私に

「あんまり見ないでくれる?ペース乱されちゃうから。俺、あなたに振り回されてばかりだ。」

とぼそぼそ言う。

「そんな事無いわ。私の方が振り回されてばかりよ。今日の事だって仕事の電話中に突然言うだけで、その後連絡もないし。日にち間違えてないか不安だったんだったから。」

「俺さ、必要以上に電話とかメールとかしない人だから。」
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