ジャスミン花
そんな事を話しているとエレベーターは一階に止まった


二人で手を繋いで歩く


裕喜はタクシーを止めた

タクシーに行き先を告げる


タクシーの中でも私達は手を離さないでいた




貴方はいつも私の手を繋いで居たね
まだ温もりは消えなくて…
あの匂いも…探してしまう


タクシーが走り出してから15分

「あっ、ここで」
裕喜は咄嗟に言った

タクシーは裕喜が言った場所より少し行った所でタクシーを止めた

私達の手は離され
裕喜は代金を払って私を先に降ろした


裕喜はまた手を繋ぐ


少し手を繋いで歩く

ふっと立ち止まる
手前に階段がある白い建物の中へ裕喜は私の手を繋いで引っ張るように歩いた


奥にいくとエレベーターがあり私達は1階に停まってるエレベーターに乗る

6階を押す裕喜



「うち行って大丈夫-?」

「ぅん」
また子供みたいに笑う

6階に着いて二人でエレベーターを降りる

直ぐエレベーターの隣には家があった

裕喜は玄関を開けてそこに入った

靴がぐちゃぐちゃに沢山あった

私は恐る恐る入る

誰も居なかった
裕喜は荷物をまとめて居た
大きな紙袋を三つ位持って私達はその家を出た


私達はまたタクシーに乗って家まで帰った
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